恐怖の比較なんて大仰なことだと思われるでしょうが、自分でアレンジしたスピーカーシステムを優れた市販スピーカーと比較しようというのですから、少し自信があっても、そりゃあ怖いですよ。
対象にした優れた市販スピーカーというのはこともあろうにあの評判の高いダリ・メヌエットです。
私のアレンジしたスピーカーというのは、DENON SC-C17をツイーター部にしてウーファーはDayton Audioの16cmウーファーを使い、ネットワークはJBLのスピーカーをバラして流用したもので2.5kHzがクロスオーバーです。
自作のエンクロージャーはいい加減なもので、あちこちに箱鳴り防止のために鉄板を貼り付けています。方式はバスレフに近いものですが、底面から低音を逃がしているといった感じです。これはサブウーファー使用を前提としたものです。
試聴では、PC(Music Center for PC)からTEAC UD-301でデジタル信号を取り出し、TEAC AI-301DAをアナログアンプとして使用しました。ソースはハイレゾ音源でバルトーク作曲の「管弦楽のための協奏曲」です。
果たして恐怖の比較の結果は、自作のスピーカーが予想以上に善戦してくれました。中音域の密度の違いはスピーカーユニットの繋がりの問題でしょうか、やはりダリ・メヌエットが強いです。中高音域はDENON SC-C17が負けずに頑張ってくれました。
スケール感は自作のスピーカーシステムの方が勝っていました。これはエンクロージャーの大きさから来るものでしょうか。さすがに優秀なダリ・メヌエットでも苦しいようです。
自作のスピーカーの音質でがっかりするのは、実際問題かなり辛いですから今回の結果にはホッとしました。同時にDENON SC-C17に目を付けたことも間違いではなかったと思いました。ダリ・メヌエットと張り合えたのはまさにのスピーカーのお陰です。
Dayton Audioの16cmウーファーもいいパフォーマンスをしてくれたように思います。ちゃんとしたエンクロージャーにいれてあげないといけませんね、今のところの用途では十分ですけど。
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