イランという国(14)ケルマンの豪華ホテル

イランという国

テヘランとエスファハンは別格として、イランのホテルにはあまり豪華なものはないのですが、なぜかケルマンにはいかにも5星ホテルらしいホテルがあるのです。存在理由など考えなくてもいいのかも知れませんが、つい気になってしまいます。そもそもケルマンには外国人観光客を誘惑するような観光スポットがないからです。

もっとも宿泊料金は外国人価格で65ドルでしたから、安いと言えば安いのですが、どうして地方都市のケルマンにこのような5星ホテルが存在しているのでしょうか。地震によって消失してしまった「アルゲ・バム」(死の町)の観光拠点としてケルマンが使われることは十分に考えられます。

テヘランからの飛行機の便に限りがあるので、ケルマンから自動車でバムに向かうルートは十分に考えられます。実際、ホテルのロビーには「アルゲ・バム」(死の町)の写真が掲げてあるくらいです。その絶好の観光スポットがないから今は65ドルという価格になってしまったというのでしょうか。

観光を除外して考えた場合、ケルマンはイランでも有数の絨毯の産地であり、また、ピスタチオやデーツの産地でもあります。国際的な貿易商人が商談のためにケルマンにやって来てこの5星ホテルに宿泊するのでしょうか。そういうことならビジネス・ユースということで納得はできますけどね。

ケルマンの人に「どうして観光スポットもない、こんな地方都市に立派なホテルがあるのか?」なんて聞けませんから、依然として謎のままです。ということで、ちょっと枚数が多いのですが、ホテルの謎を解くために9枚の写真をアップしてみました。

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