イランという国(06)お金持ちの家(2)

イランという国

カシャーンにはもう一軒お金持ちの家があります。タバータバーイーの邸宅と呼びますが、タバータバーイーというのは両親がトルコ系(厳密にはアゼルバイジャン地方出身ということです。)の人を呼ぶそうですが、頭が良くてお金持ちだという評判があります。こちらの豪邸も前回ご紹介したボルジェルディー家に勝るとも劣らないような建築物になっています。

このタバータバーイー氏はいかにもペルシャ商人らしく絨毯商人として財を成した人だそうです。個人的にはこちらの方が趣味がいいかなと思いますが、真ん中にはキラキラと鏡をあしらった間があるので、ちょっと成金的な感じがしてしまいます。イラン人は鏡を使った装飾が大変好きなようで、モスクですら内部が全部鏡で作られているものがあるくらいです。

ほとんど同時代で小さな町カシャーンに住んでいたのですから、お互いに知らないはずはありませんね。お互いに意識していたのかも知れませんね。それでボルジェルディー家には王様の肖像画があったりしたのでしょうか。それぞれに息子と娘がいて、ある日突然恋に落ちるとか、ロミオとジュリエットみたいなお話を想像をしたくなります。

こちらも現在は博物館になっていて、一般に公開されています。家の中に綺麗なステンドグラスの装飾があり、撮影を試みたのですが、暗くてブレてしまいました。小さい写真ですが、参考までにアップしておきますね。

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