現在ではピュアオーディオの世界は別にして、各オーディオメーカーは5.1chとか7.1chとかサラウンドシステムの売り込みに躍起なようです。でも、オーディオブームの1970年代にもサラウンドに似たものはあったのです。それが4chというものです。
4chには二通りのメジャーな方式があって、レギュラーマトリクス方式とSQマトリクス方式と呼ばれていました。私も何枚かそういうレコードを持っています。上の写真は、SQマトリクス方式で録音されたレコード盤のジャケットで”Quadra phonic”と”SQ”とが表記されています。
この4ch再生の場合でも、後方に二つスピーカーを配置する必要があります。現在ほどはっきりとした各chの分離はありませんでしたが、それなりの効果は認められました。とはいえ、肝心の市場の方はさほど反応しなかったようです。
私はメーカーの回路図を真似て4chデコーダーを自分で作ったことがあります。下の写真には、自作の38cmウーファーのスピーカーシステムとラックの上段には自作の4chデコーダーが写っています。まだ学生時代の写真です。
3D映画があるように映像だけでなく、音は三次元で広がります。ピュアオーディオの世界でも三次元再生はいずれ普通になるものと私は考えています。問題は高級なアンプやスピーカーを必要な数だけ揃えるのは大変であること、そしてそれだけ余裕があるなら2chにお金をかけた方がいい音質が得られるという悩ましい問題があります。
ホームシアターを考えると、サラウンドで楽しむ方が臨場感も迫力もあるのでメリットが大きいと思います。最近はホームシアター用にオーディオセットが組まれているものがあるので便利になったと言えるのかな。
私のオーディオサラウンドの利用については改めて記事にしたいと考えています。
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