オーディオ遍歴(10)部屋の音響特性

オーディオ遍歴

40年も前のことですが、自分で設計した音楽室の音響特性を実際に調べたくなりました。当時は騒音計なんて高価なもので、自分で用意するなんてことは無理でした。ソースにはオーディオチェック用のレコードも出ていたし、カセットテープでもありました。

ソースには低周波から高周波までのスイープ音が入っていて測定器さえあれば周波数特性が測れるはずです。肝心の騒音計をどうやって入手するか思案した結果、職場の別セクションにそれがあることを知り、密かに貸してもらうことにしたのでした。

いろいろ測ってみた結果、周波数による音圧レベルのデコボコは予想以上だったこと、また部屋の中のいろいろなポジションで音圧レベルがバラバラであることを知りました。部屋の隅や壁の近くで低音の音圧が大きいことは聴感で分かっていたことではありますけどね。

反射のある実際の部屋では周波数特性を測るということにはあまり意味がないように思います。それでも定在波の存在は明確に分かるとは言えますが、これも計算で推定できることです。

ともあれ、自分の聴感と騒音計の数値とを比べることによって、聴感に自信が持ているようになったことには意味があったようです。

結論的に言えば、聴感に勝る測定器はないような。音圧だけでなく様々な音の表情まで捉えることができますからね。集中して聴くことができれば、音圧のピーク(癖)がどこで反射して来ているかまで分かるようになりますよ。

写真は最近Amazonで購入した騒音計です。安く買えるようになったものです。

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