最近はピュアオーディオの追求はお休みして、PCオーディオについて検討していました。きっかけはEsotericのCDプレーヤーの音質に驚いたことです。
それまでは、CDではすべての音が再生できるものだと思い込んでいたことがあると思います。実際はデジタル信号をアナログ信号に変換するというところにネックがあったということです。
CDプレーヤーでもPCでも、デジタル信号はきちんと扱われているはずだと思っています。ようするにデータ信号の欠損なくコピーができるものだということです。アナログでは何かを通過することで必ず信号の欠落、劣化は避けられません。
実際、PCでコピーしたCDをCDプレーヤーで聴いてもオリジナルCDと同じだと感じています。ということは、PCオーディオでも上手く音楽信号をアナログ変換できれば、CDプレーヤー並みの音質が得られるのではないかと考えるようになりました。
PCの中でアナログ変換されたものでは高品質は期待できません。その部分の回路に高性能の素子を投入するはずがありませんからね。PCからデジタル信号を取り出して高性能なデジタル・アナログ・コンバーターがあれば高音質が得られるはずだと考えました。
そんな折、丁度いいデジタル・アナログ・コンバーターを見つけました。TEACから発売されているUD-301という機種です。しかし、既に生産終了で類似の機種はないとのこと、ちょっと気になることですが、まずは私の好奇心を満たすための追求をやってみました。
このUD-301と同じTEACのAI-301DAとを繋いでみることにしました。おそらくもう少し上のプリメインアンプとの接続が相応しいような気がしますが、まぁ、実験ですからこの辺りが妥当かなということでやってみました。
音を出してみて、私の考えていたことは間違いではなかったと確認できました。スピーカー自体が一回り大きくなったような錯覚が起きるほど情報量が増えました。CDの再生やインターネットラジオの再生において十分実力を発揮してくれそうです。
ところで、どうしてTEACはこれらの機器の生産を終了してしまったのでしょうか?検索して調べてみましたが、よく分かりません。オーディオマニアが減少してしまったからでしょうか?ヘッドフォンで済ましてしまう人が増えてしまったからでしょうか?
まだ未使用の新品が流通しているようなのが救いですが、優れた機器だと思えるのに残念な気持ちです。
追記
PCからUSB経由で直接 TEACのAI-301DA に繋いでも再生はできますが、音質はかなり落ちます。 デジタル・アナログ・コンバーター の性能が UD-301 の比でないということなのでしょう。やはり、 UD-301 はもっと上級のプリメインアンプに接続すべきようです。
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