イランの思い出について綴ってみたいと思います。もちろん帰国して見る日本との比較になることは間違いないでしょう。開発途上国であるイランと先進国である日本とでは大きく事情は異なり、また西アジアと東アジアということで同じアジアでも相当な距離があります。宗教もイスラム教のイランと仏教徒もどき無宗教の日本という大きな違いもあります。
帰国して一番感じることは、やはり時間そのものの違いでしょうか。イランではゆっくりと時間が経過するのに対し、日本ではなぜか時の経つのが速いように感じます。日本での私は専業主夫ですから、イランに住んでいるときよりも自分の時間はたっぷりあるはずなのですけどね。
帰国してからは、極力テレビを見ないようにしています。ただ日本にいると天気予報を知る必要があるので、朝と夕方にはニュース番組などを見るようにはしています。イランでは天気予報など必要なかったのでそういう目的でテレビを見ることはありませんでした。雨が降らないイランですから、当然ですけどね。
専業主夫の仕事はあまり多いものではありません。自由時間はたっぷりあります。もっとも私が完璧に家事をやっていないからだと言われればそのとおりなので、世間一般の専業主婦の方々に自由時間がいっぱいあるということではありません。私の場合、掃除はしないし、それ以外はほとんど全自動化されています。
若い頃は、30分が長く感じられたものです。30分もあれば何かをしていないと気がすまないような・・・ 今では30分なんて、何もしないでぼーっとしていられるようになったようです。この感覚の違いについて考えて見ると、歳をとると時の進み方が速くなる、あるいは歳をとると心身の活動がのろくなっているのかもしれません。
イランにいたときには、午後4時には仕事が終わってしまったものです。後は寝るまで自由時間です。午後6時半になると日本では深夜の12時になります。帰宅してインターネットで日本の方々とのコミュニケーションをとることが楽しみでした。
イランでは夕食後、翌日用のブログ記事の用意をしたり、本を読んだり、DVDで映画を見たり、たっぷり時間がありました。夜になると日本のみなさんが寝てしまう時間になるので、私も日本時間の3時頃(イランでは9時過ぎ)に寝てしまう習慣がついてしまいました。朝はだいたい5時半に起きて、のんびり過ごし、お腹が空いてから朝食をいただくことにしていました。(朝食は自分で用意していました。)
(初夏のテヘラン・・・アパートからの眺望)

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