イランという国(10)キャンドヴァンの岩屋

イランという国

キャンドヴァン村はイランの北西トルコに近いところにあります。テヘランからはタブリーズまで飛行機で約1時間、それから車で45分くらいかかります。トルコのカッパドキアをご存知の方はそれほど驚かないでしょうが、イランにもミニ・カッパドキアみたいなところがあるのです。

岩屋、つまり岩に穴をあけてそこに住居を設けています。岩の形もユニークで、お伽の国のような雰囲気もありますね。イラン人でもキャンドヴァン村のことを知っている人は少ないので一緒に行ったイラン人はとてもびっくりしていました。

観光客から直接収入を得られる人たちは愛想がいいのですが、特に肉体労働をしている女性たちは大変無愛想でした。カメラを向けると撮影するなと怒鳴るし、ロバを撮影しようとしたら石を投げつけられました。

私が感じたのはこの村、昔外敵から逃れた人たちの村、つまり落人の村じゃないかということです。歴史を調べていませんが、この岩だらけの場所に定着したのにはそれなりの理由があることでしょう。

岩の中に住むということではイランの中にまた別な場所があります。英語では”Burnt City”と表記されていましたが、場所はキャンドヴァン村とは全然違うイランの南東にあります。メソポタミア文明の時代からあるそうで、貴重な遺跡だそうです。ちょっと治安の点で問題がありそうなので、こちらへの旅行は見合わせています。

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