世界遺産(14)チョガ・ザンビール(イラン)

世界遺産

イランのアフワーズという町の近くにあるピラミッド、イランではジグラットと呼ばれます。イランの油田はアフワーズの周辺にたくさんあります。1908年に油田が発見されてからこの街はイランで最も重要な工業地帯の一つにまで発展してきました。この地方の人々はイランの国の中とは言え、そのほとんどがアラブ人だそうです。アフワーズはイラン・イラク戦争で激戦地になったことがあり、街は大きな打撃を受けたそうです。

このジグラットは、紀元前13世紀の中頃、エラム国の国王ウンタッシュガルがシューシを行政の中心に定める一方、宗教的中心地としてここにジグラットを建設したといいます。当時は地上50mもある巨大な建造物だったようです。現在では3段目までが残っていて、現存するエラム期の遺跡としてはもっとも保存状態がよいと言われています。

エラム王国の人々は今のイラン人、アーリア人ではありませんでした。シュメール文明(メソポタミア文明)の人々だと考えられています。今のイラン人はペルシャ帝国を築き上げたアケメネス朝からと言えます。

広大な土地の中にあって、ジグラットはそれほど巨大には見えませんでした。ツアー・ガイドはよく歴史を知っており、日時計、処刑場、給水施設など詳しく説明してくれました。このジグラット、当時は青いタイルで飾ってあったそうです。

(ジグラットの遠景)

(ジグラットを間近に見る)

(日時計)

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