世界遺産(13)イスファハンのイマーム広場(イラン)【後編】

世界遺産

ここのモスクはアッバース一世の命により1612年に着工されたと言います。完成したのは大帝の死後の1638年ですから、26年の歳月をかけて建築されたものです。写真の最初はエイヴァーンと呼ばれるものでモスクへの入り口になります。私たちはまずこの入り口の門の巨大さに圧倒されます。

エイヴァーンの巨大さもさることながら、精緻なタイルワーク、天井の鍾乳石飾りに目を奪われます。しかしながら凝りに凝った門とは言え、モスクに続く入り口に過ぎません。この門はメッカの方向を目指していないので、通路は45度曲がっています。この変化がこのモスクのデザインをユニークなものにし、魅力的なものにしていると思われます。

エイヴァーンから通路を抜けると正面に中央礼拝堂があります。これもまた巨大なもので大きなドームを持っています。このドーム、内側からも外側からも美しい仕上げがなされています。ドームの真下で音を立てるとドームで反射して来るのが分かります。コーランの読み上げに効果的なのでしょうか。

ドームの周囲にも大きな空間が作られていて、大勢のイスラム教徒がお祈りできるように設計されています。隅から隅まで凝りに凝った装飾がなされていて、しかもそれが年月を経て重厚さを増しています。

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