オーディオ研究(45)真の目的

オーディオ研究

何種類もの小さなスピーカー、アンプをとっかえひっかえして遊んでいます。小さなスピーカーが好きだということはありますが、実はまた別な目的を持っています。

オーディオルームのシステムは、ハイエンドの入り口のようなシステムで、ひたすら極力妥協なしに追求して来たものです。またこれとは別にあちこちの部屋にオーディオシステムを配置しています。

問題は、メインのオーディオシステムとそれ以外のシステムの音の差です。まるっきり違っていて、まったく別次元という感じです。これはいったいどうしてなんだろうか、小さいスピーカーで高音質は実現できないのだろうかという疑問を持っていました。

そういう中、ハイレゾという良質な音源が登場したので、小さなスピーカーでいろいろとやって来ました。左右独立アンプにしてみたり、解像度の高そうなスピーカーを作ってみたり、D/Aコンバーターをアップグレードしてみたりなどなど。

先日、二階にあるB&W606UD-505を接続してみて、別次元の音への入り口が少し見えた気がしました。また逆に、UD-505をUD-301に置き換え、音を悪くしたはずのスピーカーが、意外なことにバランス良く鳴っています。

いろいろ考えた結果、B&W606というスピーカーは非常に素性が良く、音源からアンプまで良質なものを使用するとかなりの水準で高音質のパフォーマンスをみせてくれると思いました。

対照的なスピーカーがダリ・メヌエットです。多少音源が悪くてもそれなりに心地よい音で鳴ってくれます。しかし、これをオーディオルームに持ち込むと、限界というか馬脚を現してしまいます。

つまり、高音質の再生というのは、聴感上非常に歪が少ない状態なのだと思います。

歪の大きいアイテムと言えば、一番はスピーカーでしょう。二番は音源部分、ハイレゾで言えばD/Aコンバーターの部分です。アンプは電気的信号を扱うだけなので、電源部さえ充実していればよく、歪が大きいということはあり得ないことだと思います。

レコード再生で言えば、音を拾うカートリッジ、そして土台となるターンテーブル、このあたりが歪に大きな影響を与えていると思います。

結論を言えば、いくら良いスピーカーを使っても、音源の質が悪ければ話にならず、また逆に、ハイレゾなどの良質な音源を使ってもスピーカーが悪ければどうにもならないということです。

B&W606は良質なアンプを必要としましたから、オーディオシステム全体としてそれなりの予算は必要になりそうです。

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