イコライザーでいろいろな周波数帯の強弱をいじると思わぬ発見があるものです。また、どの楽器がどの周波数帯で活躍しているのか正確に知るのは難しいものです。
楽器自体の幅広い音域はあるし、倍音もあるのでややこしいですが、基音を中心に観察してみたいと思います。
先日気になったのがサックスの音で、少し太い音だと感じました。そこで、500Hz辺りを下げてみたらかえって太くなってしまいました。これは音の周波数を間違えていたからで、500Hz辺りはむしろ上げるべきでした。
500Hzというのは結構高い音なんです。ギターの5弦の開放弦の音は88Hzですから、低音と言えるでしょう。因みに、ギター楽譜は1オクターブ上げて書かれているものです。88Hzという数値を簡単にするため100Hzとすると、200Hzで1オクターブ、400Hzで2オクターブ上の「ラ」ですから、1弦の5フレットになります。400Hzでも高い音に感じます。
人間の声は1KHz辺りと言われますが、これは高調波を入れてのことです。基音はもっと低いはず。1-2KHz辺りは一番やかましい音域とも言えるでしょうか。逆に言えば、HiFiではこの周波数帯域を綺麗に再生できないといけませんね。
イコライザーの活用としては、ピアノの低音の量感を出すために、少し低音を上げるというのも有効かも知れません。
イコライザーでもどうしようもないのが、バイオリンかな。高く澄んでいて艶がある、これが一番難しいような気がします。私はこの追求のためにオーディオ道楽をやっているようなものかも。
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