スピーカーの前面に木製の四角推を配置して、尖がった方をツイーターの方向に向けて高音の分散を図りました。我ながら乱暴なやり方だったとは思いますが、意外といい感じで聴きやすい音になっています。
面白かったことは、四角推の底面(表を向いている方)に同じ四角推を反対向きに付けたら音の流れが元に戻ったようになりました。水の流れの中に流線形の物を置いたような感じです。これでは音の拡散が図れたとは言えません。
結果的に音が硬いという問題が解決されたかどうか、この点はよく分かりません。聴きやすい音になったのは、ツイーターの指向性が強かったものが改善されたからだろうと思います。
硬い音の改善というテーマから指向性の改善というテーマに変化してしまったようです。ならば、もう一度原点に戻ってどうすれば高音の拡散が図れるかということについて考えてみました。
当初の5円硬貨の利用というのは音の回折を考えたいいアイディアだと思ったのですが、穴よりも周囲の形の影響で音が濁ってしまいました。
それならば、スリットというのが横方向への音の拡散には向いていると考えられます。360度拡散させる必要もないでしょう。
今は試行錯誤の段階なので、割り箸を使ってテストしています。3-4mmの隙間を開けたスリットにしてみました。しばらくは様子見です。
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ツイーターの前面に邪魔物が付きましたが、高音はしっかりと出ています。弦楽器に若干の艶を感じられるようになりました。ICチップのアンプ「Douk Audio G6」ではこのくらいが限界かと感じています。
結論としては、FaitalPro 6HX150-8というコアキシャル・スピーカー・ユニット、ツイーターの指向性がかなり強いという問題を持っているようです。ユニットの中に指向性改善のためにディフューザーを設置すればいいと思いますが、どうなんでしょうか。
ともあれ、全体としては、FaitalPro 6HX150-8は素性のいいスピーカー・ユニットだと思います。高価なユニットですから、当然といえば当然ですけどね。
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