最近考えていることは、硬い音っていうのはいったいどういう現象なのかってことです。反対は柔らかい音ってことになりますが、、、
まず、周波数特性で考えた場合、高音が少なければ柔らかい音に聴こえるでしょうか?これはただ寝ぼけたような音じゃないのかな。どうもそういう問題ではなさそうです。
音はちゃんと出ているのに硬い音、よく言えばシャープな音かな。シャープな音が苦手なのが弦楽器でしょうか、針金をこすったような音ではたまりません。
楽器の高調波で考えると、弦楽器は高調波成分が多く、かなり高い周波数まで伸びています。反対に金属を叩くような音はさほど高い周波数までは伸びていないものです。
ということは、周波数特性を考えていても違うようです。なんだか有名な漫才師のやり取りに似て来たような。
歪という問題はありますが、歪が大きければ硬い音になるということもなさそうです。汚い音になるだけですね。
ソフトドーム型ツイーターの音が柔らかいという傾向はあると思いますが、これは音の伝わり方というよりも振動板の素材の効果かも知れません。
しかし、高級スピーカーで使われているツイーターではベリリウムが使われています。これって金属ですね。それでいて音が硬いということはないようです。Focal Sopraで音が硬いなんて思ったことはありません。
ともあれ、素材そのものだとどうしようもないので、テーマを変えて硬い音対策ということにしましょう。
高い音は出ているのに柔らかい音っていったいどういうことでしょうか?音波の伝わり方は非常に複雑です。これが問題を解くカギかも知れません。
人間の声で考えると、各人が個性的な声をしています。おそらく喉の奥の声帯ではあまり変わらない音なのに途中の経路で音が変わるのでしょう。
ならば、スピーカーだって音の伝わり方を変えることによって硬い音を柔らかい音に変えることができるかも知れません。
ということで、当面の検討課題はスピーカー前面に着けるディフューザーにしてみたいと思います。
JBL4343を持っていたときに検討してみたかったような。JBL4343は硬い音の代表みたいなスピーカーシステムでしょう。しかし、ディフューザーで硬い音が柔らかくなったりするものでしょうか、やや疑問かな。
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