オーディオ遍歴(17)サラウンド

オーディオ遍歴

サラウンドオーディオ、三次元のものを三次元で再生するのは当然の流れだと思います。問題はコストパフォーマンスで、9.1chとかをすべて同じレベルのオーディオシステムで構築するのはほとんど不可能です。

ピュアオーディオで既にシステムがある場合どうしたらいいでしょうか。まったく別なサラウンドシステムを用意するというのももったいない気がします。そこで、既存のシステムを活かしながらピュアオーディオも楽しめる方法を模索しました。

私の場合、主な音楽ソースはクラシック、その中でも管弦楽がメインです。ピュアオーディオの観点からサラウンド利用を考えると、狭いリスニング環境にサラウンドを利用して残響効果を付加するというものが考えられます。しかし、ピュアオーディオに悪影響を与えるようでは意味がありません。

そこで考えたのが、ピュアオーディオはそのままにして、さらにそこにサラウンドを付加するという方法です。幸いプリアンプにはプリアウトの端子が二系統あります。片方はそのまま接続して、もう片方をサラウンドアンプに接続します。サラウンド側は使わなければOFFにしておけばいいだけです。

映画を鑑賞するときにはサラウンド効果を目いっぱい使用し、ジャズのときにはサラウンドはOFFあるいはかなり控え目にする。管弦楽の場合には残響効果が得られる程度の設定にする。サラウンドアンプによってはオーケストラ用のような設定もあると思います。

そこで余るのがサラウンドアンプのフロントスピーカー用の出力端子です。私の場合は、メインスピーカーに近い両サイドの壁からメインスピーカーの真ん中辺りに向けて、能率の悪い小さなスピーカーを配置しています。これも残響効果を得るための工夫です。この目的に合ったのがダリのメヌエットというスピーカーでした。高音質で能率が低いことから、メインスピーカーに悪影響を及ぼすことはほとんどないでしょう。

私はこの方法を変則7.1chサラウンドと呼ぶことにしました。現在、管弦楽曲の再生の際にはこのモードで音楽を鑑賞しています。目をつむって聴くと眼前に実物大のオーケストラが演奏している様が浮かびます。狭い部屋の中ですが、まさにバーチャルな音楽再生だと言えるでしょう。

なお、参考までにリアスピーカーにはFocal Aria906を、センターにはFocal Aria CC900を配置(下の写真)しています。

メインはFocal Sopraで、サブウーファーはYAMAHAのNS-SW700を使用しています。

ネットワークAVレシーバーは、ONKYOのTX-L50(下の写真)です。少しアップグレードしないと役不足かな。

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