これは失敗談と言えるかどうか、また同じことをやりそうですから。私は家族を連れてベネズエラにあるカナイマ国立公園に観光旅行に出掛けました。
ツアーそのものは大自然を満喫するというような趣旨で、実際現地には自然があるだけのものです。宿泊施設は茅葺屋根のコテージみたいなものでした。
カナイマ国立公園には有名なテーブルマウンテンがあり、その景色を見ながら川を船で行ったり来たり、大小いくつもの滝があって、そこで遊んだりしました。
問題は、観光の目玉である世界一の落差を誇るエンジェルフォールを見ることでした。その落差は1,000m近いものです。
雨季ならば滝の下まで船で行けるのですが、私たちが訪れたときは乾季でした。そうなると観光手段は飛行機しかありません。
30人乗りくらいの小型飛行機でした。飛行機ですからエンジェルフォール上空までは短時間で到着しました。乾季ということもあり、肝心の滝の水量は少なく、また飛行機からだったのでダイナミックな滝の表情は見られませんでした。テーブルマウンテンから落ちるおしっこのようなものです。
問題は、飛行機の操縦士がご機嫌だったのか、何回も旋回して滝を見られるようにサービス精神を発揮してくれたことです。私は写真を撮ることに専念していたのであまり気にならなかったのですが、同乗していた家族はすっかり飛行機酔いしてしまったようです。
着陸してからしばらくは誰も動こうとはせず、ベンチなどで横になっていました。みんなかなり飛行機酔いをしたんだとこの時知りました。
乾季に訪れたら、飛行機しか手段がないのですから、またやりそうです。雨季を狙って行くべきだったのでしょうか。
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