再びピュアオーディオの方に話を戻します。メインのオーディオシステムでのハイレゾの驚嘆すべき音質について紹介し、CDはおろかSACDももはや無用になったとまで言いました。
では、昔からあるレコード盤の再生音はいかがなものでしょうか?果たして高級DACを使用したハイレゾ再生に太刀打ちできるものでしょうか?デジタル対アナログと言ってもいいでしょう。
比較試聴したのは、ホルスト作曲の「惑星」から木星です。ハイレゾは小澤征爾指揮のものでリマスターされたもの、レコード盤はズービン・メータ指揮のものです。レコード盤は40年くらい前のものでしょう。小澤征爾指揮のものはそれよりは新しいと思います。
果たして結果は、予想以上にレコード盤の善戦です。遜色のない表現力、そして艶と解像力、レコード盤というのはもの凄い情報量を有しているものだと再認識させられました。
このレベルまで来ると、メディアの再生能力よりも、録音技師の力量の方が問われているような気がします。ズービン・メータの方のデッカの録音は大変優れていますから、この点で小澤征爾指揮の方が割を食ったのかも知れません。
結論は、レコード盤はまだまだ捨てたものではありません、ということになります。
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