実は、私は心配していました、片道切符で外国に行けるかどうかということです。公用パスポートならいざしらず、赤パスですから、帰りのチケットがない状態で入国を認めてくれるものかどうか懸念していたのです。
それでも、某大手旅行代理店が片道切符を売ってくれたのですから、時代が変わったのかなとも考えていました。それが、成田空港の航空券受け取りカウンターでのこと、案の定、入国できないという話が出てきました。私は当然、入国できない航空券をどうして売ったのかと噛み付きました。
どうも、旅行代理店の担当者が新人だったようで、やはり入国はできないということ。さて、困った。キャンセルしないといけないのかなという段階に・・・ こういうトラブルを私はいつも面白く受け取ってしまうので、問題解決のためいろいろと知恵を絞ることにしました。
最初にやったのが、某大手旅行代理店に電話をしたことです。あいにく担当者は出張でしたが、代わりの人が対応してくれました。緊急用のテレフォン・カードがなくなることを心配しながら話をすると、なんとかするという返事です。まさかタイ政府に圧力をかけることはできないでしょうに、いったいどうするのでしょう。
旅行代理店がなにやらやっている間、私はシンガポール航空の窓口と話をしていました。どうやってウルトラCができるのだろう・・・ 航空会社の人も分かりませんでした。いろいろ調べてもらうと、30日間以上滞在の場合の入国にはビザが必要とのこと、私は90日間まで不要だと思っていましたが、航空券を売る側としてはそのルールが絶対のようです。
とすると、ビザなしでは30日間以内の帰りのチケットを持っていないとタイ国に入国できないことになります。問題は深刻のようです。やがて、旅行代理店のカウンターの人の携帯電話に電話が掛かって来ました。旅行代理店は上司に代わったらしく、トラブルについて謝罪し、対応策を与えてくれました。
その対応策のお陰で、無事に飛行機に乗れたのですが、どうも裏技のようです。こういうことは公開してはいけないことだと思いますが、私は片道切符だって既に言ってしまっているのですから、どういう裏技なのか説明しない訳にもいかないでしょう。
私の推測ですが、どうも架空の予約を作ったようです。その予約書をFAXで送って、搭乗券カウンターでみせるということでした。しかし、航空会社の担当者もしたたかです。この予約は既に無効になっていると確認されてしまいました。絶体絶命と思いきや・・・
今回初めてのことですが、英文の誓約書に署名を求められました。内容は自己責任で航空会社には責任がないというものです。要するに旅行代理店も航空会社も、言ってみればみんなグルかな。ということで飛行機には乗れました。あとは裏技を使ってタイ国に入国するだけです。
今回の話は、外務省、国土交通省には内緒ですね。
コメント