イランという国(100)イランは砂漠の国?

イランという国

バンコクはタイの首都ですが、決してタイの姿を表しているとは言えません。バンコクは、大都市であり、国際都市です。本当のタイを知るのには、バンコクから出ないと見ることはできないと思います。テヘランも大都市です。私は、テヘランの外に出ないことには、イランの普通の姿は見ることができないと考えました。

イランのイメージは、砂漠の国です。それなら、テヘランの郊外に出たら砂漠が見られるのでしょうか。私たち日本人には、砂漠と言うとなぜかロマンティックな響きが伴います。ですから、私には砂漠が簡単に見られるなら、それはそれで素敵なのではという思いがありました。

そこで、ある日、運転手に郊外に出ることを要求しました。私が言ったのは、「砂漠を見たい」ということです。私は地図を見ながら、テヘランの東方向に出ることを提案しました。人家のありそうもないところを目指したのです。しかし、車を走らせても、走らせても、砂漠はありませんでした。見えているのは荒野ばかりです。

私は、運転手に砂漠はどこにあるのかと訊きました。すると、運転手は、もう砂漠地帯に入っていると言うのです。私は、「はて?砂漠という単語が間違いなのか」と気がつきました。「デザート」という英単語は、荒野という意味になります。英語で砂漠と明確に表現するなら、「サンド・デザート」と言わないといけません。

この段階で、私は砂漠を見たいという希望を捨てざるをえませんでした。日本人がイメージする砂漠は、砂漠の国イランでもそれほど普通に存在しているものではないようです。私たちが砂漠と言っているものは、どうやらイランでは草木のない荒野と呼ばれるもののようです。

いわゆる荒野、イランでは広い面積を持つものです。今回は、その写真をアップしておきましょう。イランの国土の大半はこのような荒野です。「砂漠」ではなく「土漠」と表現する人もいます。「地球の歩き方」では「沙漠」と記されています。水が少ないという意味で「沙漠」という表記は妥当なものでしょう。

後日、本当の砂漠に行くことになりましたが、テヘランから200kmも離れた場所で、四輪駆動車で行かなければならないようなところでした。その記事は、また改めてということで。

(郊外の農家)

(塩の浮き出した地面)

(沙漠の様子)

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