アパート周辺の雰囲気に関して、私の先入観には間違いがあったようです。私が各国の首都に住んだ経験から高級住宅地のイメージができてしまっていたからでしょう。私は、計画都市のような整然とした街並みは好きではありませんが、テヘランの高級住宅地といわれるエラヒエ地区の様子はかなり違っていました。
私は、すごい田舎みたいなところと思ったくらいです。最初の写真は、アパートに入っていく道です。プラタナスの緑のトンネルは素敵なのですが、道は狭いし、田舎の路地みたいな雰囲気です。ところが、考えてみると、テヘランの周囲は砂漠のようなところです。進入路にプラタナスの並木道があるなんてたいへんな贅沢に思わないといけないようです。
二枚目の写真はフェレシテ通りですが、テヘランの青山通りなんていう日本人がいるくらいです。三枚目の写真で見られるように、有名ブランドのブティックもあります。この地区には多くの外国人が住んでいるので、高級ブティックが営業できるのでしょう。もちろん、商品の価格もイランの物価とは大きくかけ離れています。
エラヒエ地区、イスラム社会では犬が嫌われ者のはずですが、たくさんの犬が飼われています。朝など、その吠える声がうるさいくらいです。犬を散歩させている姿はまったく見かけませんでしたが、広い敷地の中で飼っているのでしょう。ペットというよりも、ガードマンの代わりという実用的な目的があるからでしょう。
フェレシテ通りは、テヘランで一番の目抜き通りであるバリアスル大通りにつながっています。最後の写真がそうですが、こちらのプラタナスはさらに巨大なもので、大きな緑のトンネルを作っています。6車線くらいありますから、その大きさをイメージできるでしょう。
車道と歩道の間にプラタナスの並木があり、ショップなどはよく見えませんが、バリアスル大通りにはたくさんのショップ、レストランがあります。写真の場所は、かなりテヘランの北に位置しますが、バリアスル大通りはテヘランの中心部にまでつながっています。残念ながら、交通渋滞がひどいので、この道で街の中心にまで行くことはほとんどありませんでした。その場合は高速道路を利用しました。
(アパートへの道)

(フェレシテ通り)


(バリアスル大通り)

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