イランという国(55)アレクサンダーの牢獄

イランという国

ヤズドにあるアレクサンダー大王が建造したと伝えられている牢獄ですが、紀元前の建築がそのまま残っているとは考えられません。逐次修復がなされて今日まであるということなのでしょう。

その隣には、12代エマームの霊廟というのがありますが、そもそも12代エマームというのは隠れてしまっているという伝説のエマームですから霊廟があるはずがありません。誰かがこの建物の中に12代エマームがいる夢を見たということから霊廟となったというのですから、相当いい加減な気がします。

12代エマームの霊廟の方は、ヤズドに現存する最も古い建築物ということになっていて、それは11世紀のことです。こちらも古そうすが、それでも11世紀当時のままとは考えられません。修復がなされているのでしょう。

写真の上がアレクサンダーの牢獄、下が12代エマームの霊廟(右側)です。

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