学生の頃、ジョニ黒という名前、一応聞いてはいました。海外旅行のお土産にするというのでも有名でした。この頃、1ドルは360円でしたから、ジョニ黒なるものは8,000円くらいだと聞いていました。
当時の給料からすれば、8,000円も出して買うウイスキーなんて全く身近なものではありません。代わりに少し安いジョニ赤なるものもありましたっけ、今でもありますけど。
私はジョニ赤はまったくダメです。今でもそうですが、私の場合、強いて言えばお湯割りにすれば飲めます。でも、ジョニ黒よりジョニ赤の方が美味いという人が存在します。味覚というものは人それぞれなんですねぇ。
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ジョニ黒で思い出すのは、大学時代の友人です。どういう訳か東京で就職が決まったというので、彼が働き始めてからしばらくして、ジョニ黒を買って彼のアパートまで持って行きました。
もちろん、二人で深夜まで飲み続け、一本がきれいになくなりました。翌日、なぜか二日酔いにならなかったのが不思議です。
その彼は残念ながら若くして他界してしまいました。私は当時の仲間たちと一緒にお線香を上げに行きましたが、その時にはジョニ黒を持参し、最後の一杯を捧げました。哀しい思い出もあります。
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