スペインのアンダルシア地方で一番有名なものは、グラナダにあるアルハンブラ宮殿でしょう。ここの訪問には予約が必要なんですが、着いた直後は人に会うこともあり、日程が決められないでいました。日程が決められる頃になって予約を申し込むと、滞在中は不可能ということになってしまいました。
アルハンブラ宮殿の内部の見学は諦めることにして、せめて外観だけでもとグラナダまで行くことにしました。タクシーが私たちを連れて行ってくれたところはチケット売り場のところでした。
そこには既に300人もの人たちが長蛇の列を作っていました。私と次男はチケットを買うことを断念していましたから、早速行動開始です。チケット売り場が東の端にあるので、そこから北を回って外観を眺めることにしました。道は急な坂になっています。外から見るアルハンブラ宮殿は宮殿と言うよりも城砦という感じが強い建築物でした。
重厚なゲートのいくつかを見て、一番下まで下るとそこからは50m以上の高さのアルハンブラを仰ぎ見ることができます。ホテルがいくつかあり、小さな川が流れています。その周辺はアラブ人街と呼ばれているようです。半周してから再び、タクシーで通った道を登ります。宮殿のあるところは公園になっているので、公園には無料で入れるのです。かなりきつい坂ですが、緑が生い茂っているせいで、あまり暑くなく歩くことができました。
公園に入る門は二つあり、「裁きの門」と「車両の門」とがあります。我々は「裁きの門」から入りました。チケットがないと、「アルカサバ」、「王宮」などの内部に入れないだけです。
チケットがないとパルタル庭園にも入れないので仕方なく、ゆっくりと食事を取ることにして、アルハンブラ宮殿の敷地と接しているパラドール・デ・グラナダという高級ホテルのレストランに入りました。日本人の新婚さんが1組食事をしていました。私たちはそこで約2時間ほど高級料理を食べてワインを飲んで一休みしました。
本題はこれからです。食事の会計を済ませ、ちょっと庭園を見て来ると言って、ホテルの周囲の庭園を見て回りました。実は有料セクションへの侵入を意図していたのです。安全な場所はないかと探したら、ありましたありました、ちょっと落差はありますが、安全に降りられる場所を見つけたのです。アルハンブラ宮殿内部の写真というのはこうして撮影したものです。ホテルのウエイターは戻らない日本人二人には気がつかなかったことでしょう。
王宮の内部まで見れるかと思っていましたが、そこは厳重で一回出ると再入場を許さないという監視がついていました。さすがにそこまでは突破できませんでしたが、パルタル庭園のところまでは入れたのですから、まずは納得です。出るときはフリーですから、そ知らぬ顔をして出て行ったことは言うまでもないでしょう。
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