イランという国(35)トーチャール

イランという国

テヘランの裏山みたいなアルボルズ山脈ですが、その高さは3000m以上あります。一番高いところで3700mくらいだろうと思いますが、なんと言っても一番高いのは先日紹介したダマヴァンド山で5671mあります。ダマヴァンド山もアルボルズ山脈の一部にあると言えます。

(夏のトーチャール)

このアルボルズ山脈にはテレキャビンと呼ばれるロープウエイがあって、テヘラン北部にあるトーチャールという場所から3000m以上まで私たちを運んでくれます。娯楽の少ないイランですから、週末はテレキャビンで上に登る家族連れなどで混雑しています。私にとってテレキャビンに乗るのは二回目ですが、前回は真冬のことでした。冬はもっぱらスキーヤーがこのテレキャビンを利用しています。

今回はテレキャビンが3本あるうち、一番下のもので登っただけでした。それでも5度くらいは気温は下がっていたと思います。3000mを超えた場所では真夏でも15度以下ではないかと思われます。

テレキャビンに乗り込むまで、約1時間半行列に並んで待ちました。もうちょっと早く家を出ていれば最悪の状態は避けられたようです。テレキャビンに乗っている時間は15分程度、あっと言う間に着いてしまいました。さらに上まで行けば、45分くらい掛かるでしょうか。

テレキャビンから見える巨大都市テヘランはあいにくの大気汚染のせいで見晴らしはあまり期待できません。2段目に乗り換えてももはや都市の景色は期待できないでしょう。1段目を降りてしばし休憩しましたが、植物のない禿山ですから、あまりやることはありません。

(冬のトーチャール)

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